純情 1 / 富士山ひょうた
古い作品ですが良かったです。
若干こじらせている攻めと純情な受けのお話。
登場人物
倉田 将成 ✕ 戸崎 圭祐
宮田 : 戸崎の先輩で元カレ
あらすじ
戸崎はライターの仕事で偶然高校時代の初恋の相手、倉田と再会する。
自分の事を覚えていないだろうと思っていたのに覚えていて、「俺の事好きだっただろう」と言われ流れのままホテルへ。
それからも身体だけの関係が続いていく。
ゲイである事を自分で自覚している戸崎と、同性を好きになる事はないと思っている倉田。
戸崎に会うとイライラするのに会いたくなるし、元カレの宮田の存在にムカムカする倉田。
二人の関係に変化が…
感想
丁寧なつくりの作品だなって思いました。
一巻は登場人物がどういう人間なのかを紹介してくれてる感じかな。
戸崎は気性が穏やかで受け身な感じ。
一途で相手に何も求めないし、自己評価が低い感じかします。
倉田は完全俺様。
戸倉の事も「あいつが俺の事を好きだから抱いてやってる」感がすごい。
それなのに会いたくなったり元カレの存在にイライラしたりする自分自身にストレスを感じている。
宮田先輩は軽くてチャラそうだけど今でも戸崎の事を思っていて幸せを願っているいい人。
戸崎はゲイである自分を認識してるから倉田に対しても好きである気持ちを受け入れられるけど、倉田は自分が男を好きになる気持ちを受け入れられず心の中で葛藤して時に戸崎に当たったりする。
それを受け入れる戸崎の懐の深さというか一途さが胸にグッときます。
戸崎に当たる倉田に腹も立ちますが、自分がマイノリティである事って中々受け入れられないよな。
それを受け入れている戸崎の方が幸せなのかもしれなですね。
倉田視点の高校時代の話。
この頃から理性と感情を葛藤させていたんだと思って気の毒になりました。
結局お互い高校時代から両想いだったんだね。